今年もまた「3.11」がやってきます。最大震度7を観測した大きな揺れと、それに続く巨大津波。人間も、人間の作ったものも、ことごとく津波にのみ込まれました。私はその当日、地震発生直後から各地の潮位観測データをモニターしていました。東北地方太平洋側のグラフが次々と振り切れて、シグナルが途絶えていきます。観測しているだけでは自然災害を防ぐことはできない、あたりまえのことを改めて思い知らされ、ただただ呆然とするばかりでした・・・・・・ もうすぐ特集記事や特集番組が登場するでしょうから、その話はさておいて。 日本海の潮位と対馬暖流系の関係 日本海の満干潮の潮位差は小さい。それは、出入り口となっている海峡…