働き方改革だそうである。メンタルヘルスケアだそうである。教員は、体力気力とも、無理を続ける人が多い。ふとしたはずみで、精神を病む。疲れが残る、気持ちが落ち込む、などというが、そんな生易しいものではない。死にかかるほどの疲労で、起き上がることができない人もいる。 教員には、骨休みがない。俗に、骨惜しみなく働くというが、教育現場は骨を惜しんで、できることではない。現在の日本の教育を、どうやら形にしているのは、教員(にも色々あるが)の自己犠牲のたまものである、と言えば、言い過ぎだろうか。 日本人の気質は、個人よりも全体に傾く。個は全体を、基準にしようとするから、無理をする。全体は常に、いっそうの効率…