「二人の嘘」読了。 読んでいて自分の呼吸が浅くなったのを感じたのでメモ代わりに記しておきます。 (以下、ネタバレを含みます。) 「どちらにせよ、俺が殺していました。」 すべてを終えた蛭間は育った施設の園長先生にそう告げた。 タイトル「二人の嘘」からして、片陵判事と同じように恋人を庇っているのか?それが二人の嘘ということなのか?と考えていた。 しかし蛭間に恋人はおらず、妹の存在が明らかになると、私の中でひとつの嫌な予感が頭を過ぎる。蛭間が庇っているのは妹だと確信した瞬間から、なぜ20歳そこそこの女性が大の男に鋭利な工具を向け、致命傷を負わせなければならなかったのか。 考えられる理由はひとつしかな…