読むこと#53 森見登美彦『太陽の塔』 すべての大人に読んでほしい、 変わり者の京大生(※休学中)の主人公と、同じくちょっと変わった戦友たちのドタバタ記。 もう、開始1ページ。 主人公の語り口調で、 「あ、この変なひと好きだな」 って思った。 かなりクセの強い、ぎんぎんに煮詰まった大学生。 彼らが終始、 よく考えたら本っ当にしょうもないことを言ったりやったり議論したり。 ※京大生、頭は良い。 果てしなく阿呆なのに彼ら真剣で、ニヤニヤしながら読んでしまう。 著者が大学在学中に書いたデビュー作だそうで、 登場人物たちのくすぶり方が、にやけるほどリアル。 彼らの奮闘が、生々しくて、アツくて。 そして…