お話を松前藩とペリー提督との交渉に戻しましょう。 1854年5月22日に「第二ラウンド」が開かれて以来、松前藩とペリー艦隊との交渉は、一時、中断しています。 その間、ペリー艦隊は5月24日にサウザンプトン号を室蘭に派遣します。 サウサンプトン号は5月27日に噴火湾に到着し、絵鞆半島沖に近づき、室蘭港などを視察しています。 函館港は地形的にも良港なのですが、室蘭港も負けていないほどの良港です。 そして、開拓が本格的になると、小樽と並び北海道と本州の玄関口として栄えます。 道内で採掘された石炭や木材は、札幌を経由せずに直接、室蘭に送られて、船で本州へ運ばれていきました。 北海道の鉄道路線図に、その…