山川出版社『世界史探求』では、 こんなおもしろい(?)ことが書いてあります。 ローマ人は、ギリシアから学んだ知識を帝国支配に応用する実用的文化において、すぐれた能力をみせた。ローマ帝国の文化的意義は、その支配を通して地中海世界のすみずみにギリシア・ローマの文化を広めたことにある。 十二表法を起源とするローマ法は、はじめローマ市民だけに適用されていたが、やがてヘレニズム思想の影響を受けて、帝国に住むすべての人民に適用される万民法に成長した。 (注)ストア派哲学では、法律は宇宙の支配原理である自然の法則にもとづくべきであるとされた。 6世紀に東ローマ帝国のユスティニアヌス大帝がトリボニアヌスら法学…