三重野康は、元日本銀行総裁。1924年3月17日〜2012年4月15日。 東京都出身。東京大学法学部卒業。 1947年10月、日本銀行入行。 1989年12月、第26代総裁に就任し、その直後から公定歩合引き上げに着手。金融引き締めによって国民の間に不公平感を広めていた資産価格高騰が終息に向かい、「平成の鬼平」とも呼ばれた。 1994年12月、総裁退任。 2012年4月15日、心不全のため死去。88歳。
バブルに関わった人たち その1:汚職発覚でツライ目にあった日本の首相達 その2:大不況のアメリカ経済を何とかしようとした大統領 その3:バブルを育て、バブルを潰した日本銀行総裁達 その4:裏の支配者「大蔵省の幹部」&金融機関の社長達 1970年代の貿易摩擦 プラザ合意 ブラックマンデー 1980年代後半の日本に空前に起こった日本バブルについて解説しようと思います。 遡る事、今から51年前の1973年第一次石油ショックにより世界中の人々は、突然、物価の上昇と不況に同時に襲われました。 この問題を解決するため、アメリカ大統領ジミー・カーターを中心に、日米独の3カ国が協調しました。大規模な財政刺激政…
2024年3月28日、日銀政策決定会合においてついにマイナス金利やYCC(イールドカーブコントロール=長短金利操作)、ETF(上場投資信託)の買い入れなどを撤廃し、安倍政権=黒田日銀体制の下で2013年から始まった異次元金融緩和政策が完全に打ち切られることになりました。いつの間にかインフレ目標2%達成後もしっかりとした経済成長が確認できるまで金融緩和を継続するというオーバーシュート型コミットメントについても消失しています。金利を一時的にではなく、継続的に下げ続けるという予想を人々に与え、多くの民間企業が積極的に新しいモノやサービスの生産を行うための事業投資をしたり、消費者がローンを組んで個人の…
(2024/3/20) 『日本の常識は世界の非常識!』 高橋洋一 徳間書店 2023/6/2 <まえがき> ・岸田政権は経済オンチともいえる反アベノミクスの姿勢を示し、「国債でというのは、未来の世代に対する責任として採り得ない」などと「防衛増税」や「異次元の少子化対策増税」に走ろうとしているように見える。 ・そもそも、アベノミクスの理論的基礎となっているのは、2022年にノーベル経済学賞を受賞したバーナンキ氏の理論である。マスコミや官僚、一部専門家など反アベノミクスを煽る人たちは、マクロ経済の政策でも日本流ですべて通用すると思っているのだろうか。「埋蔵金」を使わせない財務省の論理によって、日本…
先日7月28日に行われた日銀政策決定会合において、黒田総裁時代に導入された金融緩和政策の一手法であるイールドカーブコントロール(長短金利操作)を実質形骸化させてしまうような決定が行われてしまいました。金融政策についてあまり関心を持っていない人から見たらどういうことなのかよくわからないかも知れませんが、簡単にいえばこれまで短期の金利だけではなく、中長期の金利も低く抑え込むようにしてきたものを、中長期については金利上昇を認めるような決定をしたということです。 イールドカーブコントロール(YCC)について以下の図式で簡単に説明しておきます。 長期金利はこれまで上限を0.5%に設定してきましたが、今回…