今年の桜は、ここ数年に比べて咲くのが遅かったようです。 「清明」の終わりを迎えても、まだわずかにその淡い色を楽しませてくれています。 満開の桜もいいものですが、生命力のあふれる葉桜もまた、格別なものです。 その役目を終えて散りゆく花と、新緑の生命力が交差する、そんな情感を見せてくれるようです。 七十二候では、「虹始見(にじはじめてあらわる)」。 徐々に大気が潤いをまとっていく時期であり、雨が多かったりと不安定な気候が続くこともある時期です。 花散らしの雨、と呼ばれたりもしますよね。 この時期に降る雨が桜を散らす情景を表すとして、「桜流し」という言葉もあります。 宇多田ヒカルさんの曲名にもなって…