上岡敏之さん・新日本フィルのブルックナーの第8番を聴きに行った。コンサートマスターは上岡番の崔文洙氏。 墨田トリフォニーホールもほぼ満席。この曲一曲だけという硬派なプログラムにも関わらず、よくこれだけ埋まったねと。上岡音楽監督時代はあれこれと工夫を凝らした意欲的なプログラムをやっていたにお関わらず、トリフォニーホールも空席が目立つことが多く、残念に感じていたことが多かったので、よかった。演奏も期待を裏切らない充実したものだった。 第一楽章は随分ゆっくりと始まるが、冒頭主題がリズムの不気味さが強調されていて、聴き慣れてしまっている耳にも聞き流せない。それは、この後、何回かこの主題が出てくるたびに…