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上田三四二

(読書)
うえだみよじ

歌人。1923年生まれ。1989年、死去。
1944年、京都帝国大学医学部医学科入学。1948年、京都大学卒業、京大附属病院でインターン。
1949年、歌誌『新月』に参加。1952年京大病院と西京高校を辞職。1956年、「青の会」結成に参加。1961年、「斎藤茂吉論」により第四回群像新人文学賞受賞。1968年、「佐渡玄冬」により第六回短歌研究賞受賞。1974年、『新月』を退き、日本文芸家協会理事就任。1975年、第三歌集『湧井』を角川書店から刊行、第九回迢空賞受賞。『眩暈を鎮めるもの』により第七回亀井勝一郎賞受賞。1979年、『うつしみ この内なる自然』により第七回平林たい子賞受賞。1982年、現代歌人協会理事就任。1983年、『遊行』により第一〇回日本歌人クラブ賞受賞。1985年、『この世 この生』により第三六回読売文学賞受賞。『惜身命』により昭和59年度第三五回芸術選奨文部大臣賞受賞。日本文芸家協会理事を退き、評議員。1986年、『島木赤彦』により第三九回野間文芸賞受賞。1987年、紫綬褒章受章。第四三回日本芸術院賞受賞。1988年、小説「祝婚」により第一五回川端康成賞受賞。

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梅雨入り,入梅を詠んだ短歌  梅雨入り3日目.今日はいかにも梅雨!という1日でした. 木下闇(こしたやみ)くらき窓べにこもりつゝ物思ひ痩(や)する梅雨となりけり 太田水穂  梅雨に入りそだち著(しる)けき草を見れば秋のさ庭しおもほゆるかも 尾山篤二郎  いつしかも暁方(あけがた)白き戸の隙(ひま)に目をやりてゐる梅雨にいるらし 河野愛子  入梅のあめやすらかに降り出でぬ眠りを覚めし夜半のひとりに 初井しづ枝

関東地方の梅雨入り3日目. 梅雨入り初日,二日目には,夕方には富士山が見えた藤沢片瀬海岸でしたが, 今日はいかにも梅雨!という1日でした. 弁天橋から片瀬港を望んでも,その向こうには富士は見えず,暑い雲が垂れ込めるのみ. 梅雨空真っ盛り. ジメジメした気分を,少し元気にしてくれたのが,公園に咲く合歓の花.一斉に花開きました. 考えてみると,梅雨は表記も読み方も不思議な言葉. ネット上にもその由来にかかわる記事が沢山みつかります.改めて整理してみます. 梅雨は,「北海道を除く日本および中国の揚子江流域(長江下流域)、朝鮮南部に特有の気象状況」(日本国語大辞典). 中国語でも梅雨と表記してメイユー…

妙本寺の春/海棠を読んだ短歌  午後,嵐となる前に,霊園と,鎌倉妙本寺へ参拝.妙本寺では,レンギョウ,ツツジ,楓の若葉が楽しめました.そして桜が開花!そして花海棠も!  今日もまた海棠の実を啄(は)みに来ぬい隠れたまへわが帰るまで 良寛  くれなゐの唇いとどなまめきて雨にしめれる花の顔よき 橘曙覧  ともし火の明るき屋に海棠のひと鉢こぞる花のいきざし 太田水穂  はろばろとなりゆく人か海棠の花咲きそめし庭にわかるる 岡田弘彦

このブログを書いている今,硝子窓に風が吹き付けてマンションにもすきま風が.このところ,このような天気が続き,桜の開花も遅れるばかりですが--- 午後,嵐となる前に,春のお彼岸には行けなかった霊園と,その帰りに,鎌倉妙本寺へ参拝.どちらでも春の花を楽しむことができました. 今日行った霊園は,鎌倉と横浜の間の鎌倉霊園. とても大きな霊園ですが,よく整備され,道路脇には椿や桜,コニファーが植樹されていて落ち着いた雰囲気を演出しています. 少し奮発して,デンドロビウム入りの花束をお供えしてきました. 墓石の隙間にスミレ! 昨年も見た気がします.どなたかが植えたのでしょうか?思わぬ所に咲いているスミレは…

昼すぎに,鎌倉おんめ様(大巧寺),本覚寺,妙本寺に参拝.夕方訪れることが多かったお寺で清々しい午後を過ごしました.道中とこれらのお寺で撮った秋の実・花,紅葉/黃葉の写真を並べます.妙本寺の大銀杏のたたずまいを是非見て下さい.  金色のちひさき鳥のかたちして銀杏散るなり夕陽の岡に 与謝野晶子  かがまりて銀杏の葉ひろふまだ二歳 ほらほらこんなに大きいよ 島有道  我れがゐて銀杏が立ちてそのほかはみとめたくなきまでに秋澄む 馬場あき子

よく晴れた,寒さもそれほど気にならない過ごしやすい1日.昼すぎに,鎌倉おんめ様(大巧寺),本覚寺,妙本寺に参拝.夕方訪れることが多かったお寺で清々しい午後を過ごしました. (妙本寺での結婚式の前撮りが,もう少し少なければ,もっと清々しかったのにとも思いますが) 以下,道中とこれらのお寺で撮った秋の実・花,紅葉/黃葉の写真を並べます. クロガネモチ(クロガネホーリー,モチノキ科モチノキ属). 赤い実は,多く見かけるナンテン,マンリョウ.シロヤマブキの黒い実. ツルウメモドキ(ニシキギ科ツルウメモドキ属)の黄色い実.とてもかわいらしい実です. たわわに実ったキンカン. 本覚寺のセンダン(センダン科…

秋の日・秋の陽を詠んだ短歌2 秋の大船フラワーセンターの花壇には,コスモスの他,ペンタス,ブルーサルビア,センニチコウが.プラタナスなども茂り,来園者を癒やしてくれています. 秋の日となりなむときに かたらはむ.裏戸をとぢて かへり寝よ.をとめ 釈迢空  フラスコの透明に似し秋日(しゅうじつ)のわれの歩みに従(つ)きて来る山 葛原妙子  もの言へば声みな透る秋日ざしわれの怒りもはかなくなりぬ 中城ふみ子  処女(をとめ)にて身に深く持つ浄き卵(らん)秋の日吾の心熱くす 富小路禎

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