とある学者がSNSでバラエティ番組を批判しているというネット記事を目にした。一応、僭越ながらお笑い評論家などと名乗っている身なので、なにかしらかの反論でもしてみようかと腕まくりしていたのだが、その批判の内容があまりにも薄っぺらだったために、すぐさま袖を元の位置に戻した。否、薄っぺらというよりも、掴みどころがないというべきだろうか。例えば、“画面が汚い”というのは、画質のことなのか、映し出されている映像そのもののことなのか、映像の中で行われている事物のことなのか、どうも見当がつかない。“タレントがどうでもいいことを取材して、語っている”というのは、氏にとってはどうでもいいことと感じられるようなこ…