能登半島地震からあすで2カ月。あまり意識してこなかった足元の危うさが浮き彫りになってきている。 被害が大きかった石川県の輪島市など6市町で、汚水を流す下水管の52%が機能を失った。今も3割余が使えないままという。 上水道の断水による水不足が注目されてきたが、使った水が下水道に流せない状況だ。上水道が復旧したのに節水を呼びかけざるを得ない地域もある。 強い揺れと地盤の液状化で、下水管が破損したり、継ぎ手部分が外れたりした。あちこちの道路でマンホールが高々と浮き上がって交通に支障を来し、ポンプ施設や処理場も被災した。 ほかの公共インフラや住宅と同様、耐震化が必要なのは分かっていた。継ぎ手部分に柔軟…