松尾芭蕉をはじめとして江戸期の近世俳人から、現代の俳人まで、 数多くの代表句と共に経歴までもが、 下重暁子氏のエッセイと解説によってたくさん紹介されています。 一つの俳句を鑑賞するとは、私の場合、一つの絵画を鑑賞するのにも似ています。 名画の前にはしばし立ち尽くして見入るように、名句もやはり鑑賞にふけってしまうので、なかなか読む進むことができない本でした。 この一句-108人の俳人たち-/下重暁子・著/大和書房 ページを開くと、右側に俳人の名前と簡単な経歴などと、代表句が3句ほど載っています。 左側は、俳人に対する下重暁子氏の無駄を削ぎ落した完結明瞭な想いが綴られています。さらにここにも代表的…