山岸俊男監修『社会心理学』(18) 今回は、第3章 社会の中の個人 のうち、認知的不協和理論 である。 色々な言葉が出てきて紛らわしいが、まず認知的斉合性理論という言葉を覚えておこう。 その認知的斉合性理論の代表的なものに、(1) F.ハイダー(1896-1988)のバランス理論と、(2)L.フェスティンガー(1919-1989)の認知的不協和理論がある。 認知的斉合性理論 認知的斉合性理論とは、「ある対象への認知が、関連した他の認知と一貫性・斉合性を保てない場合に、人はいずれかの認知を変えて斉合性を保とうとする」という考えを基本にした、態度変化に関する理論の総称。(本書) 人間の身体には不均…