8月15日 海野福寿、権丙卓 『恨 : 朝鮮人軍夫の沖縄戦』河出書房新社 (1987年) ★ ★ ★ ★ ★ pp. 223-228 く生きした「死亡区分」にいう戦死したのではなく「刑死」である同じ時「処刑」された慶山郡出身者三人のうち金相吉(創氏名金海相吉)も「戦死」扱いされていたが、黄末祥(長田末祥)と許秉昌(蘇生したが)は死亡認定さえされていない。つまり「処刑」の事実は復員部隊によって報告されていなかったのである。 しかも驚くべきことは、千有亀も、金相吉も、他の死没者とともに靖国神社に合祀されていることである。「特水勤一〇三(球八八八六)朝鮮人状況不明者名簿」(厚生省援護局調査資料室所蔵…