前 ⇒ はみ出し甘藍随想-1 - キャベツは至る所に 前章であれだけ書いたが、別にファミコン・スーファミは、バンプレスト作品を遊ぶためだけのもの――つまりバンダイの作品へ接続するための装置というわけではなかった。他のソフトだってたくさん遊んでいた。90年代の日本で、テレビゲームはビジネスの領野においても文化の領野においても、その版図を爆発的に広げていた。アニメや特撮を下敷きにしたバンプレ作品などは、当時のゲームにおいてはむしろサブジャンルだったし、自分が遊んでいるソフト群の中においても、その位置づけは変わらなかった。 初めの初めに遊んだと思われるゲームソフトは、ミッキーを操作するアクションゲー…