私は「恋してる言葉」を読むのが好きだ。 そこに込められた、好きで好きでたまらないという思い。胸を焦がす思い。 滲む切ない思い。 振り向いてもらいたくて手に入れたくてどうしようもない思い。 どれだけ「それ」のことが好きで仕方がなく、気持ちが溢れて溢れてやまない言葉、文章。 ああ、それはもはや恋文と言わずして何と言おう。それは世界に恋に落ちているあなたの抑えられない思いだ。 やっつけで書かれている言葉には、やっぱり震えないんだ。魂が。 飽食の時代、この国で大量の食べ物が日々廃棄されるように言葉も溢れに溢れ、胸焼けを患うようになった今、私は「恋する」言葉たちと出会いたい。 私たちはもっともっと世界に…