新型コロナ(COVID-19)の大流行もようやく落ち着いた状況になり、人々の動きも活発になっている。特に、観光客やビジネス関係者の海外との行き来は、ほぼコロナ以前に戻る勢いである。この海外との行き来が活発になると、心配なのは輸入感染症である。特に、空気感染する麻しん(はしか)には気を付ける必要がある。 麻しん対策として切り札となるのは2回のワクチン接種であるが、このコロナ禍でワクチン接種率が下がっていることが、世界的な、大きな懸念となっている。 今回は、今年に入って麻しん大流行が起こっているいくつかの国について紹介したい。厚生労働省検疫所が提供している“海外で健康にお過ごしいただくための情報サ…