ジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか』(1) 最近(といっても、1~2年前)、BOOK-OFFでウロウロして、目についたのがこの本である。ジム・ホルトという名前は知らなかったが、タイトルにひかれた。本のタイトルは大事です。 ジム・ホルトはアメリカの哲学者/作家。 原題は、Why does the world exist ? 副題は、An Existential Detective Story (存在に関する推理小説) なぜ何もないのではなく、何かがあるのか? これが本書のテーマである、と訳者の寺町朋子は言っている。 これは哲学における有名な問いのひとつで、ドイツで活躍した知の巨人ライプニッツが…