ライプニッツのテキストから以下を抄訳してみました。 題目:「フーシェ氏の反論に関する覚書」 原題:REMARQUES SUR LES OBJECTIONS DE M. FOUCHER 日付:1695年9月12日より後に起草 典拠:A VI, 5, VE: 2290 ライプニッツの心身の結合に関する予定調和の「新説」に対して、フーシェが即座に反対論文を書いたのですが、それに関してライプニッツが考察をメモしたものです。 「連続体の合成の迷宮」に関わる文書で、抽象と実在の関係に関してライプニッツが率直な考えを簡潔に表明している、極めて重要なテキストです。以下、本文。 「フーシェ氏の反論に関する覚書」…