物的中国論: 歴史と物質から見る「大国」 作者:次郎, 羽根 青土社 Amazon 確かに「理念や理論における『欠如態』を中国に求めては批判を加える向き」にはゲンナリしているので、まだ40代の筆者の文は面白い。そもそも青土社自体が欧米様のエラそーな形而上学を啓蒙してきた出版社だったのだが、自己批判でも出てきてるんだろうかしら?? 科学の権威とは、リスク管理という一種の「占い師」的権利でしかない、という筆者のテーゼはさんざん実感させられてきたことではないか! 命の保障をしてくれるのが、政治ではなく市場でしかない状況を補強する以上、「健康」はますます高値をつけていくだろう、というのも全く正しい。 …