最近、 〝無策無為〟という言葉が座右の銘になっている。 いかなる策も講じず、ただ傍観しているという意味で、 一般的には、何をやっても無駄だと、諦めて何もしない、 と、悪い意味で使われることが多いようなのだが、 そもそも、どうにかできる自分の人生、など存在せず、 ああすればうまくいく、と考えている〝わたし〟など、 どこにもいないことが明確になると、 はなから無策無為だったことがはっきりしてくる。 よくよく考えて見れば、 無策無為でなかったことなど一度も無かったのだ。 例えば、ある女性が、婚活パーティーに参加して、 優しくて、誠実で、イケメンなお医者さんと結婚できた、 と言ったって、なにひとつ自分…