標高の高い山を縦走した時のことを思い出す。 上に行けば行くほど酸素は薄れ、身体感覚もばらばらになる。 それでも死に物狂いで歩を進めている。 息もきれぎれ、視界も危うい。 いま、まさにそんなかんじに近い。 まだ悟りに至っていない。 でも以前のようなエゴだらけの状態にも戻れない。 だって、目覚めてしまった後だから。 そんな状態があるなんて誰も教えてくれなかった。 今の私にできるのは、それをリアルに語ること。 体調の浮き沈みが激しくて生きた心地がしないけど、こころはずっと平安で地平を眺めるかのよう。 天国と地獄を同時に見ている感覚。 「地獄即涅槃」 どっちも根源的に同じって意味だ。 まさに今の私にぴ…