1933年、福岡県生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。専攻は哲学。
関係の第一次性に立脚した事的世界観の体系化を進めた。日本の戦後を代表する哲学者のひとり。東京大学教授を務めた後、1994年6月に逝去。
1946年、中学1年にして日本共産党傘下の日本青年共産同名に加盟し、左翼活動家となる。反米ビラをまいて高校を中退した以降は、共産党員として活躍。50年の共産党分裂では国際派分派として除名、大検をへて東京大学に進学。55年、六全協で復帰、60年安保闘争期から新左翼運動の理論家としても活躍。名古屋工大助教授、1964年に名古屋大助教授。その後、東京大学教養学部助教授、同教授などを歴任。代表的著作に『存在と意味』『事的世界観への前哨』『世界の共同主観的存在構造』『物象化論の構図』。厳密な論理構成は、近代の超克論議分析にクールな視点を与えた。
主著
『世界の共同主観的存在構造』ASIN:4061589989
『哲学入門一歩前―モノからコトへ』ASIN:406148916X
『今こそマルクスを読み返す』ASIN:406149001X
『物象化論の構図』ASIN:4006000391
『「近代の超克」論―昭和思想史への一視角』ASIN:4061589008