鎌倉時代後半の頃から近畿地方を中心に「悪党」と呼ばれる輩が、あちらこちらに現われました。 彼らは、幕府や荘園の領主に反抗する武士です。土着の武士や農民を率いて荘園の年貢を奪ったり、荘園の所領を侵す者もいたようです。 その悪党の中には土着の豪族や名主のほか、落ちぶれた御家人や非御家人もいたと言われています。*1) 神戸の地にも「悪党」はいました。 彼らが引き起こす戦などで、庶民たちは大変困難な状態にありました。 その頃の有名な悪党に「花岡太郎」という人物がいました。 今の西区にある、平野町花岡山を根城にして暴れまくりやりたい放題で、ここに住む人々を困らせていました。 さらに、彼の死後もその魂が暴…