3.5 答辞を結びにしているが、それぞれの卒業模様を等価に描いていく。いずれも過不足のない共感しやすい話で、JKに必要以上の価値を与えていないのはよかった。(日本映画ではJKに必要以上の価値を与えてシンボライズしようとすることがよくある。少女や卒業や女子高生のキーワードからそのテの岩井俊二亜種を想像したが、そうでなくてよかった。) 主要アンサンブルは四つ。あえて仮題するなら、①卒業演奏のいざこざ②図書館が居場所③上京する者と地元に残る者④つらい答辞 ①は楽しかったが森崎(佐藤緋美)のさいごの独唱が英語の歌だったことで思いっきりはずした。あれが森山直太朗のさくらだったらこの映画はサンダンスへ行っ…