中国時代劇

『長安的茘枝』上林署の役人李善徳は植物の知識と計算能力は折り紙つきだが、世知に長けておらず、そのために上司や同僚たちに、楊貴妃への誕生日プレゼントとして嶺南から生のライチを長安に届けるという遂行不可能なミッションを押っつけられてしまう。一方、彼の義理の弟の鄭平安ものっぴきならない事情から間者として嶺南に赴くことになり…… ということで馬伯庸原作の話題作です。あらすじだけ見ると『超高速！参勤交代』の中国時代劇版みたいな感じですが、そこは中国時代劇なので政治のあれやこれやが関わってくるわけですw 『人生若如初見』荊州の満洲旗人の子弟梁郷は、慶親王の子弟の身代わりとして日本に留学して士官学校に入るこ…

姉妹の物語かと思いきや、実際には妹・茉喜が主役で、姉はほとんど活躍しません。じゃじゃ馬で気の強い茉喜に魅力をあまり感じられず、そんな彼女がなぜあれほどモテるのかも、正直よくわかりませんでした。物語を通して茉喜は場当たり的な行動で周囲をかき乱し、鳳瑶、萬嘉桂、陳文德の3人が彼女に振り回されている印象が強く残りました。 茉喜が陳文德に惹かれていく流れも唐突で、むしろ姉の恋愛のほうが心配になりましたが、そちらは綺麗にまとまっていて安心しました。 終盤、突如として復讐劇に突入する展開には驚きました。むしろ後半はこの路線にもっと比重を置いたほうが、物語としての魅力が増したのではと感じます。 妄想癖のある…

『蔵海伝』欽天監のトップである蒯鐸は、冬夏国からあるお宝を持ち帰ったことにより、平津侯一味により家族や弟子もろとも虐殺されてしまう。ただひとり生き残った息子の稚奴は謎の人物に救出され、蔵海と名前を変えて3人の師父のもとで堪輿の術の修行に励み、仇の平津侯を討つべく彼の懐に潜り込むことに…… 肖戦主演ということで制作時から話題だった本作。要するに趙氏孤児のような仇討ち物なわけですが、布石の打ち方がイチイチうまいw 全体的に低空飛行気味の今年の古装の中にあって素直に面白いと言える作品です。 （今ではなかったことにされているようですが、）もともと『盗墓筆記』のスピンオフとして企画されたということで、冒…

CGを多用した武侠ファンタジードラマ。三界とは「仙界」「人間界」「九幽」の三つを指すようですが、妖族と人間はひとまとめにされている感じ？天界は存在しないのに「天意」という言葉がやたらと出てくるのが気になります。 主役カップルが珍しくすんなり結ばれたと思ったら、中華ラブロマンスの定番どおり、あの手この手で引き離されます。今回は「記憶喪失」によって悲壮感を演出しようとしているようですが、正直、あまり響きませんでした。 全32話でテンポは比較的良く、最後まで脱落せずに視聴できました。ですが、続きが見たいと感じるほどの余韻はなく、そこが少し残念。登場人物の心境の変化も十分に描かれておらず、展開に唐突感…

『天才基本法』数学者くずれの父と2人暮らしの林朝夕は、ひょんなことから手にした、自分が選ばれなかったはずの小学生時代の数学オリンピック合宿チームの集合写真に自分が写っているのを目にし、高校の同級生で有名タレントになってる紀江とともに12年前にタイムスリップ。しかしそこでは彼女はどういうわけか孤児として孤児院で紀江たちとともに暮らしていることになっており、パラレルワールドにやって来てしまったことを知る。果たして2人の運命は…… ということでパラレルワールド物であり、また数学物でもあります。元の世界である「イチゴの世界」とパラレルワールドの「チーズの世界」、それぞれ自分たちや親しい人々の置かれた立…

お家騒動の話かと思ったら、後半戦争ものになり帝国日本の所業が中国視点で語られ始終心が痛かった。まさに戦争は犠牲しか生まない。 長女役の秦嵐はとても美しくて惚れ惚れしてしまった。洋装も古装も着こなす美貌の女性。その夫の聶遠はがさつで粗暴な役が似合ってた。 ファッションはモダンでとてもステキでした。これだけは楽しかったです。パーティ用のチャイナドレスを普段にも着てたりしたのは不思議だったけど。 1番気にになったのは、易家のお母様はワンさんと結ばれたの？？てっきりイジわる継母かと思ったら良い母だった。 最後、躊躇なく鐘玉があんなにこだわっていた家を燃やしたのも意外だったけど家より家族の絆が大事って悟…

このドラマはなかなか美味しいバディものではあった（二人で灯篭流したりするし）のですが、陸錚（りく・そう）はとても李霧（り・む）に傾倒していくんだけど、李霧の方が一癖も二癖もあるくわせ者のうえ、うそつき設定のせいか心情が解り辛くて信頼してるのかどうか良くわからなかった。そもそもお話全体が把握することが難しかった。もう少し明時代の史実の知識があれば、すんなり没入できたかもしれない。 2周したら、もっと良くわかるのかな。うーん。なかなかハードな拷問されるので、痛いの苦手な私はちょっと辛い。