はじめに: 筆者は中国語学習歴4年のいわゆる初学者であり、ここに挙げる内容はあくまで個人的な感想であり必ずしも正確ではないことをご理解願います。 学習辞典としてのものや字典に近い中国語辞典などが乱立する中、日本には一際能力の突出した辞書が存在する。 伊地知善継(2002)『白水社中国語辞典』白水社 初級者から上級者まで様々なレベル帯の人がお世話になるであろうオンライン中国語辞典『Weblio中国語辞典』。その礎となった名辞典こそが本書である。 まず、参考文献の数が大変に多い。小学館、大修館、東方書店など主だった中国語辞典では参考文献は書かれていないものの、その多くは《现代汉语词典》を基準点とし…