戦国時代の終わりから、江戸時代の始めにかけて、関ヶ原の戦い、大坂の陣、朝廷との関係など、日本史上の重要な出来事が起こります。こういうことについての相談(政治)というのは、江戸城や京の伏見城、二条城あたりでなされていたというイメージがあります。ところが、ここでそれなりの役割をしていたのが、現在は磐田市の中泉御殿であったというのはあまり知られていません。 (磐田市香りの博物館で開催されている「家康の遺香展」のパネルから) 1575年の長篠合戦の後の1578年、家康は、府八幡宮の神主だった秋鹿(あいか)氏の屋敷跡に砦を作りました。そして、後に江戸などの関東の発展に大きな役割をすることになる伊奈忠次に…