プレイしはじめて25時間経った。ゲームを終えたあとの生活の上でも、ある種の不断の気持ち悪さを余儀なく引きずって暮らしている。この特有の気持ち悪さはゲーム経験として良質なものとカテゴライズされるであろうそれではある(気持ち悪さとは、べつの言語領域では生々しさや結局のところリアルという言葉で呼びかえられる)。 あらかじめすべてを忘却した主人公と、ひとつのRPG作品を開始する際のプレイヤーの白紙状態の重ね合わせを利用した脚本術については中田健太郎がドラクエシリーズを通してユリイカで論考をかいていた。RPGにおける白紙状態の主人公=プレイヤーについて、日本のフリーゲーム史ではひとまずネフェシエル(20…