金沢は<加賀百万石>前田家の本拠。京都が公家の街なら、ここは武家の街だ。とはいえ前田公は徳川幕府の取りつぶし工作を恐れ、武道・武芸・軍備ではなく民芸に注力(カネを使うこと)して叛意のないことを示した。またWWⅡの戦火を免れたことで、江戸時代の粋な街並みが焼けずに残っている。今回の旅の目的のひとつは、この古い街並みを散策すること。 日本海に注ぐ、犀川と浅野川の間が、金沢城中核エリア。ここに茶屋町・料亭街が3箇所ある。浅野川大橋を挟んで東側に<ひがし茶屋町>、西側に<主計町料亭街>があるので、まずはそこを目指した。 ひがし茶屋町のメインストリート 造り酒屋や金箔工芸の店、スイーツ店などが古式ゆかし…