久保健一郎氏の 戦国大名の兵粮事情を読んだ。戦国合戦の舞台裏 - 隠居日録を読んだのだが、わかったようなわからないようなもやもやした感じになっていたので、別な本を読んでみたのだ。今回の本は兵糧が中心になっているので、知りたいことがズバリと書かれているのではと期待して読んでみたのだが、こちらを先に読むべきだったと思った。 兵糧の調達 本書の筆者は「兵糧自弁」というように単純化して語られるものではないというように説明している。ある所で兵糧が必要になった場合に、その調達は以下のような四通りがあったと考えられている。 軍勢による必要な分の持参。兵員各自が準備すれば、いわゆる「兵糧自弁」となる。 領国内…