久しぶりのミステリ・フロンティア作品。青春ミステリで連作短編集っぽかった ので、借りてみました。しかし、ずっと刊行予定作の欄に書かれている梓崎優 さんの作品は、一体いつになったら刊行されるのだろう・・・。次かな次かな、と いつも心待ちにしているのだけれど。早く読みたいなぁ。 高校生の小南通は、雨の降る日、午後の授業をさぼって、雑居ビルの1階にある 喫茶店に入った。初めて一人で喫茶店に入った小南は少し緊張していたが、マスター は優しく迎え入れてくれた。一番安い「定番」のブレンドコーヒーを頼み、文庫本 を取り出して自分の「文学的」行為に浸っていたところ、無愛想な自分と同じ年 くらいの女の子がコーヒ…