鎌倉時代に描かれた、死体が腐っていく様子を克明に描いた絵巻。(1).膨れた死体の脹相、(2).色が変わる死体の青瘀相、(3).崩れていく死体の壊相、(4).血に染まる死体の血塗相、(5).腐る死体の膿爛層、(6).獣に食べられる死体の噉層、(7).バラバラになる死体の散層、(8).骨だけになる骨層、(9).骨が焼かれて灰になる焼層、――からなる。『大智度論』などの仏教書や、蘇東坡の詩などに基づく。しかも描かれたのは絶世の美女;小野小町だということになっている。