1932年、岐阜県生まれ。アメリカの大衆文化をふまえたアメリカ文学者。 1955年、東京大学文学部英文科卒業。文学博士。東京大学名誉教授、岐阜女子大学教授。専攻はアメリカ文学、比較文学。著書『近代文学におけるホイットマンの運命』(日本学士院賞受賞)、『サーカスが来た!アメリカ大衆文化覚書』(日本エィセイストクラブ賞、日米友好基金賞受賞)、『アメリカン・ヒーローの系譜』(大仏次郎賞受賞)ほか多数
亀井俊介 さん 東京大学名誉教授。 1932年(昭和7年)8月14日、生まれ。2023年(令和5年)8月18日、死去。 訃報 亀井俊介氏が死去 東京大名誉教授 - 日本経済新聞 東大名誉教授・亀井俊介さん死去、91歳…「アメリカン・ヒーローの系譜」で大仏次郎賞 : 読売新聞 亀井俊介さん死去 東大名誉教授、米文学:東京新聞 TOKYO Web
For the GHOSTsが僕にとって大変刺さった作品だったから文章に残そうと思った、でもプレイ直後ではないから当時得られた感覚の言語化ではない、暫く間隔が開いてしまってもなお漂う残滓のような言葉です。 store.steampowered.com 本作で特に印象深く残っているのはやはりツェランの引用だった、というのも僕はパウル・ツェランという詩人が好きでまさかノベルゲームで彼の詩が言及されることがあるとは思ってもいなかった。気付いたのは彩度が「誰でもない者の薔薇」にある詩編の一節を口にしていたところで、かなり最後の方でのことだったからもっと前からツェランの詩が引用されていたかもしれない。詩…
みじかくも美しく燃え HDリマスター版 【スペシャルプライス】 [DVD] ピア・デゲルマルク Amazon だが、それが愛じゃないか? 最初に全ネタバレ。 脱走兵。 まず剃ろうよ。 がま口のお財布、かわいいな。 洗濯ロープ。 あこがれのピクニック。絵に描いたようなチーズ。 ロープを見るとうゾワゾワするエルヴィーラ。 馬の乗り方。 嘘ならひどくない? ちょっと走り方が(笑)。 サウンド・オブ・ミュージック式ドレス。 お金のないかけおちカップルの行きつく先は。 史実なんだからかわいそうだよねぇ。まあ、男が悪いな。 女優さんが17歳だそうで、めちゃめちゃかわいいんだけど、髪の毛傷んでるのがずーっと…
8月の寺島実郎の「世界を知る力」(東京MXテレビ)。 ・テレビでの「講義」。 ・「図メモ」。 ・PLAUD NOTEによる「要約」。 ・「文字起こし」。 世界情勢とアメリカ大統領選挙が日本と中東に与える影響ーーアメリカ大統領選挙 中東情勢 日本経済 📃 基本情報:日時: 2024-08-18 📝 概要 この講義では、1925年の日本初のラジオ放送から始まり、ベルリンオリンピック、日中戦争、真珠湾攻撃などの歴史的背景を経て、現代のオリンピックと世界情勢、特に2024年のアメリカ大統領選挙が日本と中東に与える影響について考察します。また、トランプとバイデンの動向、アメリカの人口動態、ホワイトナショ…
「日本では昔は文系の博士号を出さなかった」というようなことを言う人がいる。これが「あまり」がついたり、「若い人には」がついたりすればいいが、「まず」「まったく」とか、「若い人にはまったく」とかつくと、それはデマである。実際には1924年以来多くの文学博士号が出ていて、中には30代の人もいる。そこでデマを防ぐために主な博士号取得者をあげておく。西洋文学系の場合、1960年ころからとらないことが増えるが、それは本国でとるほうが価値が高いと思われるようになったからだが、それにしては東大英文科の状況はひどく、中野好夫、西川正身、大橋健三郎、平井正穂から、平石貴樹、大橋洋一あたりまで、教授で博士号をとっ…
(ポピュラー・カルチャー論講義補遺)「アメリカ」を考える(53)1979年のアメリカと1945年のアメリカ 1932年生まれの評論家・哲学者と1932年生まれのアメリカ文化・文学の研究者とが、1979年に3日がかりで計13時間半、アメリカについて語りつくした記録が残っています(鶴見俊輔+亀井俊介『アメリカ』エッソ・スタンダード石油株式会社広報部、1979年)。鶴見は戦前アメリカに留学し、プラグマティズムなどについて学んだ経験があり、亀井は戦後アメリカに留学しています。 5p「亀井●(略)いまはOLとか大学生とか、たいへんな数の日本人がアメリカへ旅行していて、彼らはもう内村鑑三のように悲壮がらな…
(ポピュラー・カルチャー論講義補遺)「アメリカ」を考える(39)1976年の「波がでてきた!」 植草甚一編集の1976年3月号『宝島』。特集は「ビューティフルアメリカ」。その巻頭言には アメリカ合州国は、今年の七月四日に、二〇〇歳の誕生日を迎える。戦後民主主義の日本が、たえずその師としてあおいできたアメリカが、ようやく、変わりはじめている。アメリカが嫌いな人もいるだろう。しかし、嫌いなひとにも、もちろん好きなひとにも、いやおうなしにアメリカン・ウエイ・オブ・ライフは根強くしみこんでしまっている。 この3年後の対談にて、鶴見俊輔と亀井俊介は「合衆国」よりも「合州国」と呼ぶべきと話しています(鶴見…
2019年5月、五柳書院から刊行された岸田将幸(1979~)の詩論集。装幀は大石一雄。五柳叢書107。著者は愛媛県生まれ、刊行時の職業は農業。 いま書かれるべき詩の場所はどこか。また、書かれた詩はどのような解放感を詩にもたらしているのか。タイトルの「詩の地面詩の空」にはそのような問いの意味を込めている。その問いは他方で、詩は空が見上げられるべく書かれなければならない、という願いのものでもある。思うに、空が見上げられなければならない理由は詩だけが知っており、きっと「詩の空」は無言でその理由を抱きとめ、高く澄んでいる。各稿の散文的な結論は別にして、そんな詩の風景がいくらかでも叙述できていればと願う…
個人的な記録として続けている。 自分の知っている人、影響を受けた人、なんとなくそれを記録して覚えておきたいとそんな感じだろうか。 例によって朝日新聞12月31日、18面「2023年亡くなった方々」よりチョイスして一部追加している。 2023年に亡くなった方々:朝日新聞デジタル 訃報 2023年 - Wikipedia 1月10日 ジェフ・ベック(78) 年明け早々、ジェフ・ベックの訃報に接したわけだ。ヤードバーズの三人のギタリストの一人。クラプトンが2代目、3代目がジェフ・ベック、そして4代目がジミー・ペイジか。ヤードバーズの名前はチャーリー・パーカーに由来するなんて知らなかったな。 1月11…
毎年、備忘録的に書き残しているものですが、2023年に亡くなった方々を、列記しておきます。中には、2023年に死去されていたことが分かった方々もいらっしゃいますが。あくまでも、個人的に少しでも心に引っかかった人を列挙しています。著名人でも含まれていない方はいますので、その点は悪しからず。いつもは年末に更新してきたのですが、今年は間に合わず、年を越してしまいました。もしも、万が一、期待して待っていた方が、万万が一いらっしゃったとしたら(くどい)、ごめんなさいでした。 2021年 9月21日、白鳥みづえさん、歌手、77歳。 2022年 1月18日、小田久郎(おだ・きゅうろう)さん、詩人/「思潮社」…
抜群に面白い日本詩史の本があったので、読書メモ代わりに紹介しようと思う。 www.amazon.co.jp 亀井俊介『日本近代詩の成立』南雲堂、2016年 亀井俊介(1932-2023年)は『アメリカン・ヒーローの系譜』や『対訳 ディキンソン詩集』などで知られる、比較文学・アメリカ文学研究者だ。今回取り上げる『日本近代史の成立』は、彼が本業の傍らで書いていた日本近代詩を扱う論考(最古の初出は1957年)をまとめ、大幅に加筆修正を加えたものになる。 84歳という高齢で上梓された本文530ページもある厚い本だが、明晰かつ信頼できる内容で、するする読めて面白い。語り口・文体のちょうどよさ、テクスト読…