甲辰年三月十九日。気温摂氏16.8/23.0度。曇。あまり何も考へず今日これ、『デ=キリコ展』東京都美術館に行かうか、と思つて午前10時の予約を済ませてゐた。今朝の新聞(朝日)を見たら本日が開幕なのださう。 大型連休初日。とんでもない人出か、と思つたが事前予約がかなり定着してゐて会場内はかなり余裕あり。デ=キリコの「形而上絵画」は何となくわかつたつもりでゐたが本日の展覧ではそれよりもむしろ「形而上会絵画以前」が面白かつた。展覧の順でいへば「山上への行列」(1910)から一連の「イタリア廣場」のうち「沈黙の像」や「大きな塔」など。デ=キリコが印象派やアルケオロジー的な古典への回帰など、時系列を超…