5年前の2016年、たまたま教室の図書室で見つけて読んだが、岩波の「科学」に3月号から連載されている亀淵 迪さんの 「くりこみ理論誕生のころ――一研究者の回想」。 これがすこぶるおもしろかった。(これは、その後の連載も含めて次の単行本として出版されているようだ: 亀淵 迪著「素粒子論の始まり 湯川・朝永・坂田を中心に」(日本評論社、2018年)。さらに、今ではKndleもある。) 湯川、朝永、坂田らの話題について書かれたものは大分読んでいて新しいことはあまりないかもしれない、と思いながら読んでみたのだが、初めて知ることや改めて確認することがたくさんあって、現在掲載済みの2016年5月号の分まで…