西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム 作者:ダグラス・マレー 東洋経済新報社 Amazon 「西洋の自死 - 移民・アイデンティティ・イスラム」<所感>ドラッカーはその名の通りの著書「すでに起こった未来」において、すでに起こったことを観察することで未来が見えるといった。2018年発刊の本書はまさに未来が見える本。予言書とも言える。予言書には終末思想が付き物であるが、本書が描く未来も終末思想と言って差し替えない。ズバリ内容は移民の受け入れによる欧州の社会と文化が壊死しつつある姿。しかもそれは欧州の指導者たちの決断が招いた結果であり、それは災害のような不可抗力ではない。移民の受け入れを肯定…