二井一禎氏のわれら古細菌の末裔: 微生物から見た生物の進化を読んだ。私の子どもの頃は生物は動物と植物の2つに分類されるとされていた。これがいつの頃からか全く用いられなくなり、実はそのことに気付いたのはここ数年のことだ。実際ミドリムシなどは葉緑体を持つが、運動の力もあるので、植物なのか動物なのかはっきりしない。また、キノコなどの菌類やカビとかも植物としていいのかどうかはっきりしなかった。それに代わって、今は生物はまず、細菌(バクテリア)、古細菌(アーキア)、真核生物に分類されている。本書の第一章はまずどのようないきさつで、この3つに分類されるようになったかを説明している。 アーキア (古細菌) …