人物項 藍曦臣を書いたオマケのSS。 【注意】自分用二次。転載禁止。ネタバレあり。BL風味あり。閲覧は自己責任で。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「少し休もうか。」 コトリと筆を置くと、藍曦臣は傍らの藍忘機に声をかけた。大きな執務卓の上には姑蘇藍氏の管轄する地域からの訴状や夜狩りの礼状など、まだいくつか確認が必要なものがあったが、急を要するものではない。「茶を淹れます。」藍忘機は即座に応えて隣室の低い卓へ向かう。兄の疲れた様子が気にかかっていた。今日は特に難しい決裁があったわけではない。以前の澤蕪君ならばすべてまとめて終わらせる程の量である。あの観音殿の一件のあとしばらく寝ついた兄だったが、今では姑蘇藍…