今さらですが、大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件の事後処理のひどさを知りました。当時、私は生きていたので、このニュースに接していたはずですが、記憶にはありません。 これは端的にいえば、井口俊英というトレーダーが損失を取り戻すため、巨額の投資をし、さらに損失を増やす、というサイクルを繰り返した事件です。親のコネで大和銀行(現りそな銀行)のニューヨーク支店に就職した井口が最初に出した損失は数万ドル程度でした。損失はすぐに大和銀行に報告すべきなのですが、井口はその義務を怠り、損失を取り戻そうと泥沼にはまります。井口は会計不正にも手をそめ、12年間も損失を増やし続け、会計を操作し続けます。逮捕された…