長崎新聞の「News論点」の欄に共同通信の井手壮平氏が執筆した「ソ連崩壊から30年---資本主義の先に」というタイトルの記事が掲載され、それを読んだ。地球規模で私たち人類がどこへ行こうとしているのかを提示する内容であった。その中で井手氏は次のように述べている。 「1991年12月、ソ連邦は正式に消滅した。1960年代までは宇宙開発競争で米国を圧倒するなど、一定の成功を収めたが、人権は抑圧され、次第に経済発展でも後れを取り、連邦各国の離反を抑えられずに自壊した。資本主義陣営と社会主義陣営の間で繰り広げられた東西冷戦は資本主義の勝利に終わった、と多くの人が考えた。あれから30年。「戦勝国」米国の漂…