本日は言わずと知れた名曲、第九ことベートーヴェンの交響曲第9番を紹介、解説していきます。 曲解説 作曲は1824年、ベートーヴェン56歳で書いた最後の交響曲。 全4楽章からなり、それまでの慣習とは違い2楽章にスケルツォ、3楽章に緩徐楽章を置いていて、さらに当時では大変珍しく声楽を4楽章に取り入れている。 その歌詞はシラーの詩「歓喜に寄す」から引用し、ベートーヴェン自身が編集して曲につけた。 演奏時間は60分を超え、これも当時としては異例の長さ。 楽器編成も大規模で、それまで交響曲ではほとんど使われていない打楽器(シンバル、トライアングル等)も使われている。 演奏家の視点 私はこれまでに第九を3…