大昔の京大SF研の会誌(『WORKBOOK107』、2016年)に書いたものをサルベージ。 SF大会で「SFとリリック」的な企画に出演するので、それも踏まえて。 *** 音楽SFアンソロジーを編むといっても、「音楽SF」の定義がよく分からないままでは困る。 SFマガジン01年12月号の音楽SF特集には、「ロック、クラシックから旋律や〝音〟そのものといったものが、物語のなかに登場する作品を〝音楽SF〟として扱っています」とあるので、この定義を採用して[国内編][海外編]で共に12作品ずつ選出することにする。 その上で、「一作者一作品」かつ「なるべく高野史緒セレクトとは被らないように」という二つの…