『我、神仏を尊んで、神仏に恃(たの)まず』… 八大神社で、そう決意した武蔵は、いよいよ吉岡一門との対決へと向かいます。 今回は、決闘の場・一条寺下り松(さがりまつ)です。 現在、その場所には、松がありますが、決闘当時の松ではありません。 【一条寺下り松での戦い】 1604年、現在の八大神社の境内地である一乗寺下り松(さがりまつ)にて、宮本武蔵と吉岡一門が決闘をしました。 1604年、夜明け前の一条寺下りの松に集まった吉岡一門。その大将は吉岡源次郎。 御年12歳。元服前の子供です。 武蔵を待ち構える吉岡門弟は数百人。 室町時代に将軍の指南役も務めた京都の名門・吉岡道場にとっては、宮本武蔵が道場で…