第144話 ボーイ ミーツ ガール 陽気なインド人による「世界運び屋育成計画」から解放された僕は、いったん宿に戻っていた。 意外とドキドキしていた僕は、宿に戻って一刻も早く日本人に会って安心し、あわよくば今の話を聞いてもらい、心を落ち着けたかった。 しかし皆出かけてしまったのか、クーラー付きの涼しい部屋にいるのか、共用スペースには人はいなかった。 僕が土足厳禁の一段上がった共用スペースの上で寛いでいると、初日のゴーゴーボーイガール(勝手に僕が名付けた)が、顔を出した。 彼女は一緒にいた二人が先に日本に帰ってしまったので、なんと無く手持ち無沙汰なようだった。 大箱の日本人宿にはありがちなのか、な…