カナダで審理中のファーウェイCFO孟晩舟氏身柄引き渡し裁判の審理が、8月10日に終了し、まもなく最終結果が発表されます。評決に影響を及ぼそうとするかのように、中国で拘束中のカナダ人に対して、相次いで死刑、懲役11年の刑罰が言い渡されました。
ファーウェイの最高財務責任者(CFO)である孟晩舟氏の身柄引き渡し事件について、中国が報復として「国家安全保障を危険にさらした罪」で投獄したカナダ人と引き換えに、カナダが「孟晩舟の起訴を停止したい」と考えていると報じられています。
カナダで人質として拘束されている2人のカナダ人の裁判が、それぞれ19日に丹東で、22日には北京で行われました。裁判は非公開で行われ、駐中国カナダ大使も傍聴できませんでした。
カナダ政府は、政治的動機に基づいた外国人の、恣意的な拘束に反対する国際宣言を発表し、日米や欧州連合(EU)や諸国を含む58カ国が賛同しました。カナダ当局者は中国、イラン、北朝鮮、ロシアを念頭に置いているといっています。