二 野口整体と東洋宗教的身体行― 湯浅泰雄氏の思想との出会い 今回から二に入ります。湯浅泰雄氏の著作が、金井先生の心にどのように入ってきたかが主題です。 著書を読み始めたのは『気・修行・身体』が最初でしたが、同様の内容が扱われている『気とは何か』もわりとすぐに読むようになったと記憶しています。私は先生に下読みを命じられたのですが、思想・哲学の本を本式に読む経験があまりなく、これは大変だ!と思ったのを覚えています。 でも、頭を空にして音読しているうちに分かってきて、湯浅泰雄の著作を読んでいる時の先生のつぶやきは、今でも心に遺る言葉だったと思います。 目的論については、このブログ内で『野口整体と科…