岩波文庫136ページ「恁麼の道理、すなはち尽十方界真実人体なり。自然天然の邪見をならふべからず。界量にあらざれば広狭にあらず」 (前回までの)このような道理であるから、すなわちこの大宇宙全体すべてがこの現実の人体と全く同じ、人体そのものなのである。自分を取り巻く環境がどうであれ、自分は自分の思うところを行う、大宇宙と自分は別だというような間違った考え方を習ってはいけない。尽十方界真実人体というのは、この世界あの世界というように宇宙全体を色々区分するような考え方ではないから、広いとか狭いとかいう基準で考えるものではない。 個人の自由は絶対に保証されなければいけない。思想・信条・宗教など自由でなけ…