数学者、森先生の本を図書館で借りてきた。2010年に故人となられているので若い人にとっては既に歴史上の人物なのかもしれない。 先生は数学以上に随筆やエッセイなどによる意見発信が有名。およそ数学者とは思えぬ、まあええがな、しゃあないがなーという緩い感じの雰囲気がワシは大好きであった。 数多く出されている著書もかつてよく読んだ。たまに読みたくなって、今回借りたのが本書である。 人生80年、人は20年おきに4回生まれ変わると思いながら過ごすのがよい。節目を設けることで新たに今を生きるのである。20年前のことをあれこれ気にしたり、悔やんだりしても仕方がない。そもそも20年経てばその人を形成する細胞なん…